く、第17次OECFローンを日本政府に要請し、マニラとセブ間の船舶通航路に沿った約30基の主要灯台の改修工事を実施し、また、同国政府は現場職員の技術力不足を強く認識して、航路標識を運用管理しているフィリピンコーストガード(PCG)の組織内に現場職員の訓練及び機器の設置・修理を行う部署(HANC:Headquarters of Aids to Navigation Command)を設置した。しかし、それまでPCGでは航路標識分野の技術職員の教育部署が存在していなかったために、HANCの職員が新しい技術を習得する機会が極めて少ないうえ、財政事情によりHANC職員が現場に出張して直接現場職員の訓練・指導を行う機会が殆どなく、全国に点在配置している約300名の航路標識保守職員の現場での技術力の欠如が航路標識の維持管理に大きな障害となっている。 このような背景のもと、HANC職員及び航路標識保守職員の技術向上と保守管理体制の改善のためのチーム派遣を日本政府に要請してきたものである。 3 事前調査の目的 本プロジェクト計画に関し、フィリピン側関係機関との協議、現地踏査及び関連情報の収集を通じ、効果的かつ円滑な実施を確保し得る最適な事業計画を検討し、同計画について先方実施機関との間で合意形成を図る。 4 団員構成 事前調査団は次のように海上保安庁から3名、JICAから1名の計4名で構成。 新田太久三 灯台部監理課航行援助システム企画室長(調査団長) 今井忠義 灯台部工務課主任灯台技術官 佐藤正之 総務部国際課国際協力係主任 米山芳春 国際協力事業団派遣事業部派遣第一課 5 調査日程 6月20日 成田→マニラ、大使館表敬、JICA事務所にて打ち合わせ 21日 NEDA(国際経済開発庁)表敬、CGTC視察、マニラ→タクロバン
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